今日、買い物に行った時、マーケットでの会話。
桜子:パパ、宇宙には上も下もないのよね。
パパ:(ちょっと驚きながら)そうだね。
桜子:そしたらなぜ AXIOM は傾くの?傾いてみんなが滑り落ちるじゃない。
AXIOM というのは WALL-E という映画に出てくる宇宙船。海の上に浮かぶ船に近い形をしている。その宇宙船が傾いて、そこに乗っている人が床の上を滑り落ちてゆく場面が映画の中にある。
パパ:それはいいことに気がついたね。でもそんなことに気がつくなんてパパはビックリしたよ。
桜子:上も下もないのなら傾くなんてことはないはずなのに。
桜子:そしたらなぜみんな滑ってゆくの? I don't get it! I don't get it! ねえ、なぜ?
パパ:どうしてだろうね、パパも変だと思う。
確かに傾くのは変なのだ。傾く? 地球上だと「重力の方向=下の方向」という基準があるので、傾くという概念が成り立つ。桜子の言う通り、宇宙では上も下もないのだから、傾くということ自体が存在しないはずなのだ。そして、船の方向が変わったとしても、映画のようにその方向に人が滑り落ちるなんてことはあり得ない。傾き始める加速度で、「逆の」方向に転ぶなら理解できるが。
パパ:そもそも、桜子はなぜ宇宙に上も下もないと思うの?
桜子:だって、宇宙はずううっと広いでしょ?星は丸くて浮かんでいるのだから上も下もないでしょ?
なんというのか、驚いた。年に二回日本とアメリカを往復し、ビデオチャットで日本の時間が米国と違うということを日常的に体験している桜子にとって、地球が丸いというのは自然なことなのかもしれない。が、宇宙に上も下もないということがそれほど素直に理解できる物なのか。そしてそこから、宇宙船が傾くなんて変だぞ、と結びつける。桜子の頭の中はどうなっているのか、覗いてみたい。
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