手術後の療養中(現在進行形)に喜久美さんが作ってくれた鶏粥がおいしかった。元気になってからも食べたいと思い、発展させながら遊んでみている。
愛と料理には奔放に当たりなさい。 - Dalai Lama
作り方
A. 鶏のスープ
1. まず鶏のスープをとる。うまみと骨のミネラルが十分取れるように、首、または手羽先。ない場合はガラ。鍋が大きいなら一羽丸ごとが一番。鶏の重さと水の量は 1:3 から 1:5 くらい。鶏は必ず平飼いの良いものを求める。栄養が違う。なければ作らない。
2. 水に鶏を入れて煮てスープをとる。最初は強めの火。香味野菜として、ショウガ、ネギなどを放り込んでおく。洋風にタマネギ、セロリ、人参などを使うとまた違った味わいになりそうだが試していない。鶏は煮る前に湯引いておくとより臭みのない上品なスープがとれるらしい。
3. 煮立ったらアクを取る。ごく弱火にして 6 - 24時間煮る。時間が長いのは滋養をスープに十分出すため。私は実際には、数時間煮て、ちょっと使って、数時間煮て、水をちょっと足したり、また数時間煮て、を繰り返している。
この鶏スープは粥に使っても、他の料理に使っても、スープとして飲んでもおいしい。毎食登場させるといい。
B. 粥
1. 米(胚芽米や 5, 7分づき、玄米)は洗って吸水させる。スープと米を必要に応じて容量にして 1:10 くらいの割合。煮る。私は一人の場合小さなミルクパンで米 1/3 カップ作る。蕎麦など他の穀物を加えてもよし。
2. 煮干し、昆布の耳を細かめにちぎったもの、梅干し、などを一緒に煮る。どれもだしが出て、かつそのまま食べられる。一緒に煮ると出汁が出てかつ食べて栄養になりそうな物を一緒に煮る。そのものの味をより楽しむために、投入のタイミングをずらすのも面白い。喜久美さんのコツを書くのを忘れていた。ここで、白いごま油をちょろっと足す。コクが出る。
3. 煮る。米と好みの固さによって、15分から1時間。試していないけれど、玄米なら1時間以上必要そう。
4. 仕上げ。気分によって、最後に溶き卵を入れても美味しい。かき回すでないぞ。三つ葉など乗せる。庭から三つ葉を取って来たらスモモの花びらが乗っていた。一緒に入れる。胡麻や亜麻(flax seed)をすりつぶしてトッピングしても美味しい。塩味は控えめに、でも控えめすぎないように。消化に重要だから。
いただきまーす!
朝に夕に体に嬉しい。
先達の方々、改良のための助言を求む。
療養中は体を温める鶏がいいけれど、牛の髄のスープもやってみよう。ずっと前にシシリーで食べた牛のブロードの粥がおいしかった。韓国のコムタンも大好き。米国だから BSE は怖いので、栄養の面でも、Grass fed の牛を選ぶ。
参考にしたもの:
・喜久美さんの基礎の鶏粥
・Nourishing Traditions, Sally Fallon
・あなたのために—いのちを支えるスープ, 辰巳芳子
変更:
・喜久美さんのコツを書き忘れていました。粥を炊くとき白いごま油をチロッと入れます。コクが出ます。
・昆布の耳にリンクをつけました。