最近の桜子のお気に入りの本の一つが「変形菌な人びと」。読んでほしいとよくせがまれる。変形菌とは、またの名を粘菌。バラバラに行動していたバクテリアのような細胞が、集まって、動いて、最後にはキノコのように胞子を作る奇妙な生き物。
ある日、庭に置いてあった切り株に真っ白い柔らかいものが盛り上がってきた。上の本を読んでいた私は、すぐにこれは変形菌だ、とピンと来た。その後、それは銀灰色のコブ状になって固くなった。しばらく経った後、ふと思いだして見てみると消えていた。と良く見たら、大量の茶色の胞子がその下に落ちていた。あの銀灰色のものから?
また数日後同じような銀灰色のコブが現れて、今度はこのコブが茶色の胞子になる様子がよく観察できた。数日後、コブにヒビが現れた。そして次の日、銀灰色の皮が剥がれて中から茶色の餡が(胞子)現れた。本当にまんじゅうみたい。