カリフォルニアと言えば青い空、というイメージを持っておられる方も多いと思うが、ちゃんと雨だって降るのだ。カリフォルニアは地中海性気候で、冬の今が雨の時期。
日本から観光や出張で来られる方にはカリフォルニアの青い空は魅力的だけれど、暮らしている私は雨の降る冬が一番好きな季節。(他に、春の風の中をオープンで走るとか、秋にキンモクセイの香りの中をオープンで走るのもいいなあ。そう考えると季節としては夏は面白みが少ない、かな)
春から秋は雨が降らず、野山の草が枯れはてて茶色になる。西海岸の自生の木はほとんど常緑樹なのだが、山の緑もくすむ。もちろん住宅や町の中は緑なのだけれど、それは大量の散水で維持されている。この時期は、まさに人がカリフォルニアに抱いているようなイメージで、真っ青な雲一つない晴天が続く。
秋が深まると、空に雲が見られるようになる。最初の雨が降ると、野山の草が一斉に緑の芽を吹いて野山が緑になる。冬の雨の中で山の木々の緑も鮮やかになる。前にも言ったけれど、シリコンバレーの野山にとってはこの季節が春のようだ。
春の訪れとともに雨も少なくなり、四月になると雨も雲も消えて、景色の色が変わってゆく。で、日本から観光や出張で来られる人が増える頃にはすっかりカリフォルニアの空。WWDC もインターンもその時期。
でもシリコンバレーの冬の緑もとっても魅力的なんですよ。
下の写真は、Hidden Villa という NPO の自然教育農場の裏山。木に付いているコケの緑がとても鮮やか。この辺りに住んでいる人、ぜひ見に行って。



