個人的なことだが、iPad が発売されて一番嬉しかったのは、外で iPad をおおっぴらに使えるようになったことだ。
私は毎朝お気に入りのカフェに寄って、そこで小一時間仕事をしてから、オフィスに行く。 カフェでは RSS、twitter、Todo、メール、それからバグデータベースをチェック。返答したりコメントを書いたり。ちょっと考え事をしたり、メモをとったりする。
そういう仕事に iPad はピッタリ。だけれど、もちろん iPad を発売前に人に見せる訳には行かないので、家とオフィスでは iPad、カフェ用のノートブック、と二つ持ち歩いていた。これからは iPad だけで OK。この文もそこで iPad を使ってテコテコ書いている。
カフェや人の集うところには iPad がよく似合う。ノートブックだと画面が衝立てになって、そこに近寄り難い一人だけの世界を作ってしまう。iPad だと外に開いてもっとリラックスした感じ。これは集中するかどうかとはちょっと違う。スタイルの問題。
ミーティングでも、iPad の方が気持ちを開いた議論ができそうな気がする。
iPad でもその気になれば、本やノートといった使いなれた道具と同じように、ちょっと立てて持って、一人だけのフィールドを作ることもできるし、逆にテーブルに平に置いて、見て見て、と言うこともできる。仕事をするなら、ケースに入れてちょっとだけ傾ける。形が単純なので融通無碍なのだ。
あと、店でソファーしか空いていないときにノートブックだとちょっと使いにくいけれど、iPad だと膝の上に乗せて長時間でも快適に使える。膝に乗せるのがデフォルトの姿勢だと思えるくらいしっくり来る。(ちなみに iPad は暖かくならない)
ということで、使えば使うほど iPad はカフェにぴったりなのだ。仕事はまだノートブックの方が早くできるかもしれない。でも iPad の方が気持ちがいいんだな。
もちろん、iPad でにできないことはまだたくさんある。ソースコードの海にダイビングしたい時は、ノートブックを持ち出すだろう。でもいつもは iPad。
よく iPad をタブレットだとか、電子ブックリーダとか、カテゴリで語っているコメントを目にする。けれど、ほぼピント外れになってしまう。これは誰も今までに経験したことのない、新しいカテゴリを作り出すモノなのだ。