フォーはほっとする味の麺。ベトナムの朝食。ファーストフード。ベイエリアで初めて出会っていっぺんに好きになった。こちらはベトナムから難民として来た人がたくさんいるからベトナム料理だけはおいしい。この味、日本人は絶対好きだと思うんだけれど、なぜ日本ではあまり見ないんだろう。ベイエリアでは、毎週違った店に集まってフォーを食べるというハードコアな日本人の会がある。もちろん私も加えていただいたのだ。
そのフォー作りに挑戦してみた。フォーは大きく分けて、鶏のフォー・ガー(Phở Gà)と牛肉のフォー・ボー(Phở Bò)に分かれるけれど、鶏の方。八田さんもPho Ga 作りに挑戦しておられるが、ちょっと違うレシピを試したのでここに記しておくことにする。このレシピは3分クッキングでベトナム帰りの講師がやっていたもののバリエーション。
1. まず、鶏ガラの臭みを抜く
鶏ガラを灰汁が出るまで強火で煮る。その後洗って血合いをとる。
2. 香味野菜を焼く
にんにく皮付2、たまねぎ皮付1、しょうが皮付1
香味野菜を焦げ目が出るまで皮のまま焼く。そして皮を剥く。焦げも取り去る。
3. スープを取る
鶏ガラ、野菜にかぶるくらいの水、2リットルくらい。火にかける。アクをすくう。火にかけて1時間。これを漉して約8カップ(1.6リットル)のスープがとれる。
4. 食べるための鶏肉の用意
上のスープを取っている最中に鶏肉を入れて、火が通ったら出して、適当な大きさに切っておく。
5. スープの味付け
スープに塩を小さじ2と半分。昆布茶を小さじ1。ニョクマムを大さじ1。
6. 麺の用意
フォー(小さなきしめん風の断面のビーフン)を400gを水に入れて、折れない程度に軽く戻す(何故?)。ぐらぐらしたお湯で茹でる。1〜4分。ゆで上がりを見ながら茹でる。水で戻す程度によってゆであがる時間が異なるので時間が予想しにくい。アルデンテに茹だったら、水を切ってお椀に。
7. スープを注いで具をトッピング
椀の麺にスープを注ぎ、具を載せる。鶏肉、ネギの小口切り。胡椒。
タイバジル、もやし、ライムはお皿に。
味は、とっても素直な、ベーシックな味。おいしいけれどちょっとコクが足らない。で、ニョクマムを足してみたら、ニョクマム臭くなってしまった。で、次の日、外村さんいただいたニョクマムで、残してあったスープの味付けをしてみたところ、最高!お店のに比べてベーシックな感じの味だけれど、素直で滋味溢れる暖かさ。ニョクマムでこんなに違うなんて。そして下の「ニョクマム」の話につながってゆく。
さて、八田さんのレシピと比べてみると、上記には干しえびと砂糖がなく、またニョクマムも少なめ。反対に鶏ガラの処理が丁寧で、香味野菜を焼くプロセスが入る。次は両方のいいとこ取りをしてみようか。お店はもっといろんな工夫が入っているんだろうな。八角の香りを感じるもの。ネギ油が入っていそうなものも確かあった。鶏ガラじゃなくて鶏全体でスープを取るところもあるだろう。etc.. これからの食べ歩きがまた楽しみだ。
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